2018年12月31日月曜日

大晦日に

いよいよ大晦日ですね。当院は新年は1月7日からの診療となっております。

今年最後に、「月刊薬事」の1月号が届きました。執筆するまで読んだことがなかったのですが、薬剤師さん向けの雑誌ですね。「間違いやすい抗てんかん薬処方」というテーマでいろいろな方が執筆されています。小出は薬疹についての経験を少し書かせていただいております。

月刊薬事(株式会社 じほうHP)
http://www.jiho.co.jp/tabid/162/Default.aspx

皆様、今年も1年、ありがとうございました。来年の皆様のご多幸をお祈りいたします。




2018年12月7日金曜日

第52回日本てんかん学会学術集会記録集

株式会社エーザイから、第52回日本てんかん学会学術集会の学会記録集がリリースされました。小出の演題「てんかん専門クリニックでの診療の実際」も取り上げていただきました。てんかん専門クリニックという、てんかんを診療する医師からも「何をやってるんだろう?」と思われている節がある(笑)存在について、日ごろの診療を皆さんにご紹介する、という内容です。他の専門クリニックの先生もそれぞれのご診療を紹介されていました。

2018年11月28日水曜日

第3回神戸てんかんカンファレンス

さる11月22日、今年も神戸大学神経内科の教室からお招きをいただき、てんかん、特にその問診を生かして脳波を判読する、というテーマの会に参加させていただきました。もうこの会も3回目になります。同じところに何度も呼んでいただく、というのはやはり嬉しいですね。

ことしも簡単な問診を生かした脳波判読のあり方について簡単にお話しし、その後実際に脳波の判読を先生方に行っていただきました。教室からお若い先生方にご提示いただいた症例も大変興味深い症例で、私も勉強になりました。


2018年11月27日火曜日

てんかんを公表している著名人⑰ Florence Griffith Joyner(Olympic sprint champion, 1959-1998)

2019年はラグビーワールドカップが日本で開かれます。一生に1回しかないチャンス!ということで、すでに観戦チケットも入手しました。あとは日本代表が前回のワールドカップの南アフリカ戦と同様に、世界を驚かせるような試合を見せてくれることを心から願っています。

さらに2020年には、東京にオリンピックがやってきます。スポーツニュースなどでも、最近はオリンピックを意識した報道がされていますね。


てんかんを公表している著名人のシリーズで今回ご紹介しますのはFlorence Griffith Joynerです。独特のファッションや、競技を行っている時にもしていた真っ赤なネイルなどの印象が個人的にも強く残っていますが、オリンピックの女子100m(10秒49)、200m(21秒34)の世界記録を2018年11月現在も保持していることが、何よりも最強の女子アスリートであったことを物語っています。あまりにも記録が素晴らしすぎるためドーピング疑惑なども取りざたされることがありますが、陸上選手として、その運動能力に疑問の余地はないと思います。



38歳の時に寝室のベッド上で突然死しているところを発見されましたが、剖検の結果、左前頭部の海綿状血管腫によるてんかん発作により、偶発的に窒息したのではないかと判断されました(Wikipediaの英語版はきちんとてんかんによる窒息が死因であると書かれていますが、日本語版は2018年11月現在、心臓発作という当初報じられた不正確な情報がそのまま掲載されています)彼女は死後に家族によって1990年代、30代に何度かてんかん発作(おそらく強直間代発作)を生じていることが明らかにされました。一般的に言えば30-40代はあらたにてんかんを発病する方が少ない世代です。しかし彼女のような人もいますので、どんな人にも、どんな年代でも発症しうる疾患である、ということがご理解いただけるのではないかと思います。

海綿状血管腫がてんかん発作をきっかけに見つかることは時々経験します。当院を初診される方の中にも年に1-2人ぐらいはおられる印象です。焦点発作があり、MRIを血管腫などの異常が見つかりやすい撮像法でとると見つかることがあります。

てんかん発作が原因で亡くなること自体はごくまれなことです。過剰に心配する必要はありません。ただ、てんかん患者さんには偶発的な事故(日本では入浴中の溺水なども含め)や、原因がわからない突然死(Sudden Unexpected Death in Epilepsy、SUDEPとよく略されます)があることが知られています。そうしたことから、てんかんの患者さん全体でみると、一般の方よりも若くして亡くなる方が多いことは事実です。発作が、特に強直間代発作などの発作が多ければ多いほどリスクが高いと言われています。彼女のような転帰をとる方を一人でも減らすべく、現在SUDEPのリスクを評価する方法や予防する方法はないか、といった研究が盛んにおこなわれています。
参考:ニューヨークタイムズ紙(1998年10月23日)
https://www.nytimes.com/1998/10/23/sports/track-and-field-griffith-joyner-died-after-seizure-in-sleep.html


Florence Griffith Joyner2.jpg
(Wikipediaより)

2018年11月9日金曜日

てんかんの移行期医療座談会の内容が掲載されました

9月1日に移行期医療についての座談会に参加させていただきました。その内容がQlifeに掲載されています。

これは突然このような企画が持ち上がったわけではなく、以前からずっと小児から成人への移行期医療について顔の見える関係を作って話し合う「Transitional Case Meeting in Epilepsy」という集まりを数年前から持っていたのですが、その関係者が集まって、これまで話し合ってきたことを皆さんと共有する、といった内容になります。

当院にも小児科から紹介される患者さんは数多くおられますが、小児には小児の、成人には成人の悩みや病状があります。てんかんの病態も違うことがありますし、小児なら学校、成人は就労などが診療で話題になります。利用できる医療福祉制度も違います。「こどもは小さな大人ではない」というのは医療の世界ではよく言われることですが、様々な違いを持つ小児期の医療と成人の医療をうまく橋渡しするような存在になれればいいなと思っております。

そのためにも小児と成人のてんかんどちらについても知識を深める必要があるのですが、日本の神経診療全体にそうした視点が欠けているように思います。神経内科医や精神科医、脳外科医は小児神経科を研修する機会は普通ありません。小児神経科も同様です。そのため皆脳神経を専門にしているにもかかわらず、お互いの分野についての知識が不足しています。てんかんはこの知識を統合する必要がある疾患です。てんかんは小児期に発症することも多く、そうでなくても小児期に発症するてんかんが成人になって見つかることもあります。重症例は小児期に見つかるような疾患でも軽症であれば見逃されていて、成人になって初めて問題を生じてくることもあります。成人を担当する科の医師であっても、小児の知識はどうしても必要なのです(私は老年内科しかしないから関係ない、という先生もおられるとは思いますが・・・・)

現在の研修システムのどこかに、神経系を志す医師が互いの知識を共有できるような、そういう時間が作られるべきなのだろうと思いますね。



http://www.qlifepro.com/special/2018/11/08/transitional-medical-treatment-of-epilepsy-diagnosis/?fbclid=IwAR0vbuC-GRxj-OS2ZFyVNP0dsQnNskFnzMaz0DhRyQFPxxdPme5UEdE00PQ

2018年10月30日火曜日

2018年てんかん学会のご報告

10月25日~27日 パシフィコ横浜で開かれました日本てんかん学会学術集会に参加してきました。

まず自分の発表として、ポスター発表「対戦型カードゲーム「遊戯王」による発作誘発を認めた4例の検討」を行いました。これは行為誘発性発作という、ある特定の思考や行為のパターンによって発作が誘発される、という発作型をかつて静岡てんかん・神経医療センターの井上有史先生が提唱されたのですが、これまでに読書、書画、演奏、カードゲームや麻雀、チェス、将棋や囲碁(今回の学会でも囲碁による誘発について発表しておられる先生がいました)などが報告されています。私が経験した4例の方はいずれも複数回遊戯王で対戦している際に発作が起こった、という経験をお持ちでした。視覚刺激、空間認知、計算、興奮や緊張といった様々なこれまでに検討されている発作を誘発する要素をいろいろと併せ持ったゲームなのだろうと思います。ただ誤解のないように付け加えますと、ほとんどのてんかんの方を含め、遊戯王で遊んだからといって発作を起こすことはまずありません。特定の体質を持った人と、このゲームとの相性の問題、といえばいいかと思います。

また直後のセッションで「てんかん専門クリニックでの診療の実際」というタイトルで講演をさせて頂きました。てんかんの診断については問診が重要であることは私が繰り返しいろいろなところでお話するところですが、それはMRIなどの検査でてんかんを診断することができないためです。脳波検査はてんかんの分類を考えたり、病状を知るためには重要な検査なのでもちろん脳波検査は行っています。そしてMRIはお近くのクリニックで撮像して下さるところがあるので、そこでてんかんの方の病変を見つけやすいような取り方を指定して撮像していただいております。ただ、これはてんかんか否かを決めるために検査をしているわけではないのです。問診があって、それを補うために(分類を決定するために)脳波検査があって、というところでてんかんか否かはほとんど決まっています。何だったら問診の段階で8割ぐらいは決まっています。そういう問診ができれば、クリニックでてんかんを診断したり、治療方針を立てたりすることはできるのです。逆に、いかに高度な検査機器がある病院でも、問診が不十分だとてんかんの診断を誤ることはあるわけです。そうしたクリニックでの診療が可能になるような、てんかんに関する医師の教育の在り方について、私の考えをお話させていただきました。

今回の学会では動物のてんかんについてのセッションや、発達障害とてんかんについてのセッションなどが特に興味深かったですね。またてんかんにまつわるアート展も、主催された方々の熱気が感じられて良かったです。

書籍売り場では拙著が販売されていましたが、手に取る方はあまり多くはないような・・・・秋風が心を吹き抜けるてんかん学会でした。


2018年10月23日火曜日

てんかん学会による休診について(10/25-27)

2018年10月25日~27日は横浜で日本てんかん学会が行われ、小出も参加させていただきます。25日は木曜日でいつもの通り休診ですが、26日、27日は小出の外来のみ休診とさせていただきます。院長の外来はいつも通り診療しております。どうぞよろしくお願いいたします。

2018年10月19日金曜日

Epilepsy Symposium2018


10月18日Epilepsy Symposium2018と題した医師向け講演会が行われ、小出は「てんかん患者さんの悩み」という演題でお話をさせて頂きました。幸い盛況で、予定を超える100名以上の聴衆の先生にご参加いただけたようです。

私はてんかんの薬物治療の話をすることはありますが、後援の製薬メーカーさんの薬を推薦する話はしません。もちろん薬剤の話をする以上はどうしてもそれぞれの薬の優劣や副作用の違いについて触れることはありますが、後援のメーカーさんの薬はむしろ当該の薬剤の問題点についてよく話します。当該の薬剤を褒めなくても薬物治療の話はできますし。講演料はもちろんいただいていますが、だからこそ話す内容で聴衆の皆さんに満足していただきたいのです。幸い今のところ、特定の製薬メーカーさんの薬を褒めなくても演者としてのお声はかけていただけています。これからも話す内容で「あの先生の話が聞きたい」と言ってもらえるような演者でありたいと思います。

今回の講演会は薬の話は一切なく、大変面白い会でした。特別講演2の中里先生の話「てんかん治療の究極的ゴール」も、東北大学てんかん学分野の歩みと将来のてんかん診療のロードマップのような物をお示しいただくという大きな内容でしたし、最後に登壇された東京情報大学の加納佳代子先生は、てんかんの当事者としてのこれまでの歩み、また講談看護師「加納塩梅」としての活動など大変ユニークなお話をされ、聴衆からも大きな笑いが起こっておりました。地声の良さが流石!でした。

下は演者と座長の集合写真です。総合司会の貴島先生からは「今日は講演会というよりも皆さんのトークショーでしたね」という感想をいただきました。大変なお褒めの言葉と受け取らせていただきます。








2018年10月12日金曜日

ドイツ・Bethelてんかんセンターからの来日講演

世界最大級、ヨーロッパでも最も長い歴史を持つてんかんセンターの一つであるBethel(https://www.mara.de/start.html)から、心理士の先生が来日され、静岡てんかん・神経医療センターで講演を行う予定になっています。無料ですので興味をお持ちの方はぜひ足をお運びください。

ヨーロッパではてんかんのケアはコロニーに根差し発展してきた歴史があります。それが今、長い歴史を経て、てんかんに対するケアがどう変わってきたのか、といったことがきっとよくわかると思います。

(以下てんかんセンターのHPからの転載)
てんかんのある人”のためのホームから、コミュニティで自立して生きるための援助へ
~ベーテル150年の歴史を辿る
場所:静岡てんかん・神経医療センター 3階 講堂
入場無料

150 年の歴史のあるベーテル(ドイツ〉で培われた病気や障害に対する考え方と実践について、長年ベーテルで心理療法士として働いてこられたフェファリンが来静されるのを機会に、お話ししていただきます。
日時:2018年10月29日(月) 17:30~18:30


2018年9月25日火曜日

第8回Epilepsy Masterclass

9月22日、第8回てんかんマスタークラスの講師を務めさせていただきました。初学者の先生ではない、それぞれの地域ではてんかんの方を中心的に診療されている先生を対象に、毎年開かれている教育コースです(初学者の先生向けには別のコースが用意されています)レクチャーだけではなく、聴衆の先生方と双方向に意見をやり取りするような場面が用意されている点で、講師の我々も色々と勉強させていただくことが多いのが特徴だと思っています。毎年講演内容の選定から役割分担などを演者が話し合うなど、準備も時間をかけて行っております。来年以降も行われる予定ですので、興味をお持ちの先生がおられましたら、UCBジャパンあるいは大塚製薬のMRさんにお問い合わせください。


2018年9月21日金曜日

中河内認知症研究会でお話をさせて頂きました

9月15日、認知症の研究会でてんかんと認知症の関係についてお話をさせて頂きました。認知症がてんかんの原因になることもあり、認知症の最初の症状がてんかん発作であることもあり、てんかん発作が認知症と見誤られることもあり・・・・といったように、両者の関係はとても複雑です。いつものようにてんかんの基本的な診断に至る過程をご説明した後に認知症とてんかんの関係についていろいろと考えさせられた症例をご紹介しました。

最後の認知症についての中村教授のご講演も認知症の、特に薬物療法の知識を整理することに大変役立ちました。てんかんの周辺の知識を深めることも重要だといつも思っています。


2018年8月27日月曜日

市民公開講座へのご参加ありがとうございました

昨日大阪国際会議場での市民公開講座にて、「おとなのてんかん 職場の方々に知っていただきたい注意点」というタイトルの講演をさせて頂きました。事前予約の出足がちょっと鈍いのかな・・・と気をもんでおりましたが、200名を超える方にご参加いただくことができました。この市民公開講座は全国で行われていますが、今のところ参加者は全国最多だとおうかがいしました。Q&Aにもかなり時間をとることができたのは、司会進行やプログラムについていろいろご検討いただけた方々のおかげです。どうもありがとうございました。

2018年8月21日火曜日

第3回てんかんをめぐるアート展 作品募集中です!

一昨年、静岡での第50回日本てんかん学会ではじまった、てんかんをめぐるアート展、今年も作品募集が始まっております。クラウドファンディングにも挑戦するなど、色々と新しい、たくさんの人に情報を発信する試みも行われています。企画委員長の田中正樹先生は長年てんかん診療に真摯に取り組んでこられた大先輩です。当院の患者さんからもすでに出品します!というお話を本日もおうかがいしました。皆様もぜひ、参加をご検討ください!




第3回てんかんをめぐるアート展HP
http://shiroichizu.com/jes52/index.html

2018年8月11日土曜日

8/26市民公開講座のお知らせ

現在当院は夏季休暇となっております。通常診療は8月17日からとなります。

すでにTwitter等でも告知させていただいておりますが、8月26日(日)14時から、 グランキューブ大阪にて、市民公開講座の講師を務めさせていただきます。てんかんについての基本的な話を中心に、日常生活、あるいは社会生活における様々な問題点と対応についてお話をさせて頂く予定です。会場が大きいためまだかなり空席があるようです。どうぞふるってご参加ください!


2018年7月6日金曜日

障害年金診断書の更新時期が近い方へ

障害年金診断書の現状報告の診断書が届いている方がおられましたら、早めにお持ちいただくかお送りください。記載に時間がかかりますので、期限に間に合わなくなる可能性があります。どうぞよろしくお願いいたします。

2018年6月25日月曜日

第114回日本精神神経学会のシンポジウムでお話をさせて頂きました

2018年6月22日 神戸ポートピアホテルと国際会議場で行われました第114回日本精神神経学会学術集会におきまして、シンポジウムでてんかんの薬物治療について基本的な話をさせて頂きました。他の先生のお話もとても興味深い内容で勉強になりました。会場は大盛況で、座長の兼本先生から「てんかんのセッションでこんなにたくさんの人が入ってるのは初めてかもしれない」とおっしゃっていただきました。このような機会を与えてくださいました静岡てんかん・神経医療センターの西田先生に感謝を申し上げます。


2018年6月18日月曜日

本日の地震:受診につきまして

本日大阪北部を震源とする大きな地震があり、公共交通機関が運転を見合わせるなど、市民生活に大きな影響が出ております。

受診につきまして本日以降の予約は、薬に余裕がありましたら変更させていただきますのでどうぞ連絡下さい。電話も本日はつながりにくくなっておりますので、不通の場合などはメールをご利用ください。(koidenaikashinkeika☆axel.ocn.ne.jp ☆を@に変更してご使用ください。)

まだ余震もありうる状況ですので、まずは皆さまの安全を優先し行動してください。

2018年6月13日水曜日

雑誌CLINICIANに「失神とてんかん発作の鑑別のポイント」が掲載されました。

エーザイ(㈱)が発行している医師向けの雑誌”CLINICIAN”に、「失神とてんかん発作の鑑別のポイント」という文章を書かせていただきました。インターネットからPDFファイルでダウンロード可能ですので、どうぞご覧ください。兼子先生が表紙に登場されています。


CLINICIAN no.665 vol.65




2018年6月1日金曜日

講演告知&著書の販売について

小出の講演につきまして、告知があれば…というお話がありましたので、直近のものだけはできるだけ告知させていただこうかと思います(ただ多忙につき、抜けてしまうことの方が多いかと思いますが・・・・)

6月7日19時から、淀川キリスト教病院にて「淀川てんかんセミナー」という医師向けの講演を行います。「てんかんの診断と治療」というタイトルになっておりますが、当日聴衆として参加される先生方は一般内科、小児科、神経内科、脳神経外科、産婦人科と様々な先生がお越しになるとおうかがいしております。対象の方のてんかんに対する興味や関心も様々であろうと思われますので、私の考える原則のようなものをお話することになろうかと思います。興味をお持ちの医療関係者の方はどうぞお越しください。

最近出版社の方とお話することがありましたが、拙編著「はじめてのてんかん・けいれん診療」は「堅調に」売れているそうです(笑)当院受付でも販売しておりますので、てんかんについて一般的な知識を得たい、という患者さんやご家族はぜひご購入ください。






2018年5月30日水曜日

「日本臨床」に総説を書きました

日ごろ講演活動などをさせていただく際に、一番よくお話をするのがてんかん診療における問診の重要性なのですが、それをまとめたものを雑誌「日本臨床」に書かせていただきました。書店などでお目に留まることがありましたらどうぞご覧下さい。


2018年5月26日土曜日

群馬県に初上陸

昨日5月25日、群馬県前橋市で講演のご依頼をいただき、お話をしてきました。いつものように問診のお話を実演をまじえてさせていただきました。昼に大阪を出て、今朝大阪に戻ってきましたので、せっかく初上陸した群馬県の滞在時間は講演を入れてほんの2-3時間ほどになってしまいました。タクシーからみた前橋観音はきっと近くでみると大きいんでしょうね・・・「前橋観音の下絵は田中角栄元首相が持ってきたものらしいです」等々タクシーの運転手さんのガイドで少しだけ観光気分を味わうことができました。



2018年5月11日金曜日

てんかんを公表している著名人⑯ Lil Wayne,(rap star, 1982~)

皆さん、きちんと薬は飲んでおられますか?そして、夜はきちんと寝ていますか?十分な睡眠をとることは、発作を抑制するためには薬物治療にもまして重要です。特に若年ミオクロニーてんかんの方などは特に睡眠不足がてきめんに発作を起こしやすくする傾向があります。夜更かしをしたにもかかわらず朝に早起きをしなければならず、発作が・・・・というのはよくあります。

音楽業界にもてんかんがあることを公表している方はたくさんおられますが、Lil Wayneもその一人です。11歳で大手レーベルと契約し、若くしてグラミー賞を獲得するなど、現代を代表するRap/Hiphopアーティストの一人ですね。



彼は以前から何度もけいれん発作を起こして救急搬送されることを繰り返しており、中にはあまりに多忙なスケジュールや睡眠不足が発作の引き金になっていることを明らかにしています。ちゃんと寝て、ちゃんと食べるように医師からは忠告を受けているようです。医師が生活習慣を整えることの重要性について話すことは、どこの国でも同じなのですね。


2018年5月9日水曜日

講演に対する高評価ありがとうございます!

みなさまご無沙汰しております。3月24日にパープルデー大阪のイベントが終わって以来、燃え尽き症候群だと思うのですが、ずっとぼーっとしてしまっておりました。やっと最近になり切り替えて働けるようになっております(笑)

現在てんかんの初診外来は3か月程度お待ちいただいておりますので、受診をご検討の方はお薬に余裕があるうちにご連絡をいただければ幸いです。

現在も月に2回ぐらいはてんかんに関する講演をさせていただく機会があるのですが、主催者が各地の講演会でアンケートをとってくださっていたらしく、なんと小出の講演が全国の若手神経内科医師の講演でトップのご評価(他の先生に演者の講演を勧めたいかどうか?という質問に対する回答が多いほど評価が高い)をいただくことができました。神経内科全体でも3番?5番?だったかな?に選んでいただいております。

している話は毎度同じで「てんかんの診療には問診が重要だよ」というだけなのですが、興味を持っていただけたことは素直に嬉しいです。

昔働いていた病院で、研修医の先生からの投票で病院全体のベストティーチャーに選んでいただいたことがあり、これが人生で一番うれしい受賞だったと今でも思いますが、人に伝えたいことがあって、それを頑張って伝えたら喜んでもらえた、というのは私にとってものすごく大きなモティベーションです。今回高評価をいただけたことも明日からの励みになります。これからも頑張ります!

第16回 神経内科/小出内科神経科の小出泰道氏が1位(ミクスOnline)






2018年2月26日月曜日

講演のご報告

先日からいくつか講演をさせていただきました。

①Osaka City Epilepsy Symposium~てんかん地域連携を考える~(2018/2/15)
「てんかん患者さんの質問にどう答えるか~私ならこう答える」というタイトルの演題で講演をさせていただきました。よくある患者さんからのご質問や悩みに対して、私がいつもこんなふうにご説明しています、という内容でした。中学~高校の同級生が一番前に座っていてちょっとびっくりしました。

②小児慢性特定疾患支援事業学習会(2018/2/21)
「こどものてんかん・おとなのてんかん:支援のあり方の違いなどについて」というお話を支援学校の先生方などを前にさせていただきました。また3月24日に行われますパープルデー大阪に関する告知もたくさんさせていただきました(笑)事後のアンケートの結果を拝見しますと、お役に少しは立てたのかなと思いました。


2018年1月24日水曜日

寒いですね・・・・

本日は大阪ですらこの寒さ、東日本の方々はさぞ大変な・・・・

当院裏手のメダカの水槽で凍った水面の下をメダカが静かに漂っていました。早く水ぬるむ春が来てほしいでしょうね。


2018年1月12日金曜日

治療薬UP-TO-DATE2018

メディカルレビュー社から治療薬UP-TO-DATE2018が発売されています。抗てんかん薬の総説は小出が毎年担当させていただいております。毎年たくさんの薬が出るので、分担執筆者として毎年いただけるこの一冊がとても助かっております(笑)



2018年1月3日水曜日

新年の診療は1月6日からです

皆様あけましておめでとうございます。大阪でも本日は元旦らしい寒い日になっていますね。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

小出内科神経科の新年の診療は1月6日(午前のみ)からの開始となっておりますので、初診のご相談のお電話などは当日9時半以降によろしくお願いします。


富士山と初日の出の丸型フレーム枠イラスト<赤>