2016年10月26日水曜日

当院かいわい:「真田丸」と大阪大空襲

NHKの大河ドラマ「真田丸」は皆さんご覧になっていますでしょうか?

当院の周辺はまさに真田丸の舞台になった激戦地ですので、あちらこちらに記念碑などが建てられています。

惜しむらくは真田幸村のエピソードが残る寺社仏閣にしても、いわゆる遺跡のような古いものが残っていないことです。当院周辺には1945年の大阪大空襲で激しい爆撃があり、焼夷弾が沢山落ちたためだと思われます。父は幼少期にこの空襲に遭い、色々と辛い思いをしたことをかつて我々に話してくれました。

平和にドラマの中での戦いを楽しめる世の中が続いていくことを強く願っています。


2016年10月21日金曜日

地震への備えを!

つい先ほど、鳥取県で大きな地震があったようですね。大阪の診察室でも明らかな揺れを感じましたので、きっと大きな揺れが現地ではあったことでしょう。当院の患者さんで鳥取から通院されている方もいますので、心配ですね。

このブログでも何度も繰り返していますが、災害への備えを平素から怠らないようにしましょう。薬の変更がない方は最低でも2週間、よければ1か月ぐらい余りを持っておいて、いつも古いものから使っていって入れ替えていくようにしましょう。急な災害で受診できなくなっても、そのぐらいの備蓄があればなんとかなります。災害時に常用薬が切れてしまう、これは大きな不安材料になります。特にてんかんの方は不眠等があると発作が起こりやすくなってしまうこともありますし、災害時こそ薬を続ける重要性は増します。

また備蓄薬は1か所だけに保管するのではなく、何カ所かに分けておいておくといいでしょう。いざという時に取り出せなくなるリスクを軽減できます。また普段から財布などにも入れておき、外出先などで災害にあった時にも薬が切れないようにしておきましょう。

また、緊急時に家族やかかりつけ医への連絡方法を確認しておくことや、かかりつけ医が連絡が取れなくなった場合に備えて(かかりつけ医も被災している可能性が高いですし)、病状等について相談できる窓口を知っておきましょう。てんかん協会の相談電話や、静岡てんかん・神経医療センターのてんかんホットラインはそうした場合に役に立ちます。

日本に住んでいる限り、地震に絶対に遭遇しないと言いきれる方は皆無です。絶対に備えを怠らないようにしましょう。

2016年10月19日水曜日

頭痛学会での講演に伴う休診のお知らせ

10月22日(土)、京都で日本頭痛学会総会があり、副院長は講演のため終日不在です。ご相談や受診に際しましてはご留意ください。



2016年10月14日金曜日

第50回日本てんかん学会学術集会への参加と、「てんかんをめぐるアート展」での受賞作

第50回日本てんかん学会学術集会は10月7日~9日、静岡市グランシップで開催され、大盛況の中閉会しました。小出も企画セッション「てんかん診療における救急対応」のなかで「てんかん重積治療に関する最近の知見」のタイトルで講演をさせていただきました。またてんかん教育入門コースの教育講演として「成人てんかんの発作症状」について、てんかん、非てんかん発作のビデオを提示しながらお話をしました。

我々のセッションのみならず、今回の学会は過去最高の参加人数を記録したそうで、立ち見の方も出る状態でした。先日もご紹介した「てんかんをめぐるアート展」「てんかんと映画」、市民公開講座「動物のてんかん」などのこれまでにないユニークな企画も皆さんの興味をひいたのだと思います。学会のタイトルであった「てんかんのサイエンスとアート」がまさに具現化された会でした。静岡てんかんセンターの先生やスタッフの方々が事前準備に奮闘された結果ですね。

学会は色々なセッションが同時進行で行われるため、本来なら聴きたい講演を泣く泣く諦めるといったこともありましたが、拝聴できたセッションはみな勉強になる内容ばかりでした。IoT時代がそこまで来ていることを感じさせられた、現在開発中の「てんかん発作を予知する衣服」や、「転倒時の外傷を予防するエアバッグ」などは早く実用化される日が来てほしいものだと思いながら聴いていました。

個人的にもとても懐かしい静岡の風土に触れ、てんかん診療の同志の先生方とお話しできたこともよかったです。また気持ちも新たにてんかん診療に取り組もうと思います。

当院の患者さんの作品が「てんかんをめぐるアート展」で何点か展示されていましたが、審査員賞を受賞した作品をご紹介させていただきます。タイトルはそれぞれ、「ワインの瓶」、「水仙」です。審査員の方からは大変高い評価をうけたそうです。他の力作のなかから選んでいただけたことが、我がことのように嬉しいです。