2017年10月25日水曜日

てんかんをめぐるアート展2017

今年も11月3日~5日、京都国際会館にて第51回日本てんかん学会学術集会が開催されますが、昨年の静岡大会に続き、「てんかんをめぐるアート展」が今年も開催されます。アート展は会期、会場が違い、京都大学総合博物館で11月1日~5日に開催される予定です。当院の患者さんからも「出展します」というご報告をいただいております。皆さんも秋の京都で絵画・写真の鑑賞を楽しまれてはいかがですか?

http://www.c-linkage.co.jp/jes51/art.html



2017年10月16日月曜日

10月28日 母校広島大学で講演します!

講演の事前告知はあまりしないのですが、今回は母校ですので、興味のある方にもない方にも(笑)来ていただければと思い告知をさせていただきます。

広島大学てんかんセンターで毎年行われております脳波判読セミナーにおきまして、てんかんの問診について話しをさせていただきます。脳波セミナーで脳波よりも問診が重要である、という話をするのは複雑なのですが(笑)、皆さんに楽しんでいただけるようにしたいと思いますので、どうぞお越しくださいませ。

2017年10月2日月曜日

てんかんを公表している著名人⑭ Julian Huxley (rugby union footballer 1979~)

このシリーズ、久しぶりになります。今回ご紹介しますのは、オーストラリア代表ワラビーズでも活躍したラグビー選手であるJulian Huxleyです。ちなみにタイトルのrugby unionとは日本で一般的に知られている15人制のラグビーのことで、オーストラリアで特に人気が高い13人制のラグビーrugby leagueと区別するために用いられる言葉です。

Julian Huxleyはプロのラグビー選手として、またオーストラリア代表として活躍していましたが、2008年試合中にけいれん発作を起こしています。

'I was conscious through the first 10 seconds of that fit,'' he recalled. ''Not knowing what was happening was pretty scary. Whole body is locked and frozen in convulsions. I couldn't breathe and didn't know what was happening. Then I passed out.''


「発作の最初の10秒間は意識があった」と彼は述べた。「何が起こったかわからず、とても怖かった。けいれんで体は固くなり動かなくなっていた。私は息もできず、何が起こっているかわからないままだった。そして意識を失った」


2日後、精密検査の結果脳腫瘍が見つかりました。直ちに手術や化学療法・放射線療法などが行われましたが、プロのラグビー選手としての将来は絶たれたものと思われていました。しかし2010年、彼は当時Super14(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカのプロ選手のリーグ戦)のMelbourne Rebelsと契約を交わし、rugby unionの表舞台に復帰します。その後2012年にフランスのプロチームに移籍したのち、現在は選手生活を終え、プロのラグビーコーチとして活躍中です。

彼はこれらの経験から脳腫瘍の研究のためのチャリティーなどにも参加しているようです。「人生の困難に対処する方法はラグビーで学んだ」という言葉は元弱小ラグビー選手の私にも勇気を与えてくれます。