2017年10月2日月曜日

てんかんを公表している著名人⑭ Julian Huxley (rugby union footballer 1979~)

このシリーズ、久しぶりになります。今回ご紹介しますのは、オーストラリア代表ワラビーズでも活躍したラグビー選手であるJulian Huxleyです。ちなみにタイトルのrugby unionとは日本で一般的に知られている15人制のラグビーのことで、オーストラリアで特に人気が高い13人制のラグビーrugby leagueと区別するために用いられる言葉です。

Julian Huxleyはプロのラグビー選手として、またオーストラリア代表として活躍していましたが、2008年試合中にけいれん発作を起こしています。

'I was conscious through the first 10 seconds of that fit,'' he recalled. ''Not knowing what was happening was pretty scary. Whole body is locked and frozen in convulsions. I couldn't breathe and didn't know what was happening. Then I passed out.''


「発作の最初の10秒間は意識があった」と彼は述べた。「何が起こったかわからず、とても怖かった。けいれんで体は固くなり動かなくなっていた。私は息もできず、何が起こっているかわからないままだった。そして意識を失った」


2日後、精密検査の結果脳腫瘍が見つかりました。直ちに手術や化学療法・放射線療法などが行われましたが、プロのラグビー選手としての将来は絶たれたものと思われていました。しかし2010年、彼は当時Super14(ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカのプロ選手のリーグ戦)のMelbourne Rebelsと契約を交わし、rugby unionの表舞台に復帰します。その後2012年にフランスのプロチームに移籍したのち、現在は選手生活を終え、プロのラグビーコーチとして活躍中です。

彼はこれらの経験から脳腫瘍の研究のためのチャリティーなどにも参加しているようです。「人生の困難に対処する方法はラグビーで学んだ」という言葉は元弱小ラグビー選手の私にも勇気を与えてくれます。






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