2014年7月28日月曜日

当院かいわい:吉祥寺

本日は暑さが少し和らいでくれていますね。
当院の住所は大阪市天王寺区生玉寺町3-5です。地名の由来としては近くに生玉神社があり、お近くの方はよくご存じかと思いますが、昔からお寺の多いところです。病院の周辺を散策すると(この時期はお勧めできませんが)、色々と史跡や名所などがありますが、なかには地元の人も知らない、大阪の風景をみつけることができます。今後は少しづつご紹介したいと思います。

まずこちらは当院と谷町筋を挟んで反対側にあるお寺、吉祥寺です。寛永7年(1630年)創建の曹洞宗の禅寺です。黒と白と特徴的な壁のデザインにお気づきの方もいらっしゃるかもしれません。ここは赤穂浪士の討ち入りで有名な赤穂藩浅野家の大阪の菩提寺です。白黒のデザインは四十七士の討ち入り装束のデザインなんですね。境内には四十七士のお墓や石像などがあります。東京で言えば泉岳寺のような場所になると思うのですが、それほど知られてはいないように思います。毎年12月には大阪義士祭なども行われています。拝観料などはありませんので、受診の際に訪れてみてはいかがでしょうか。


 


 

2014年7月23日水曜日

夏季休診のお知らせ

小出内科神経科では例年通り、夏季休診を実施いたします。日程は8月11日(月)~8月16日(土)になります。ご相談の方は日程をご検討下されば幸いです。よろしくお願い申し上げます。

2014年7月15日火曜日

てんかんを公表している著名人⑥Prince(Musician, 1958~)

小児の外来で比較的よくあるのが、小児期にだけてんかん発作が起こるものの、年齢が上がるにつれて発作が自然に起こらなくなり、治療をしていたとしても中止可能で、成人になってからは全く発作がない、いわゆる”治癒”することがあるてんかんです。これらは経過が良好であることから、”良性てんかん症候群”と言われることもあります。ただ、こうした患者さんが、今は全く発作もないにもかかわらず、「小さい頃にてんかんがあったと聞いたら不安になって・・・・」とおっしゃって、成人のてんかん外来にいらっしゃることもあります。もちろん何の治療も必要ありませんし、きちんと説明すれば安心してお帰りになるのですが、”てんかん”という病名だけで不安を感じるということがよくわかります。基本的には病名ではなく、病状が大切です。

小児期にだけてんかんがあったことを告白しているのはmusicianのPrince(1958~)です。Wikipediaによりますと、これまでに全世界で1億2000万枚以上のアルバムを売り上げており、おそらく多くの方がご存じのことと思います。”Sacrifice of Victor”という曲では、7歳でてんかんがあった自らのことを唄っています。学校ではてんかん発作のためいじめやからかいの対象になったものの、やがて周囲に自らの才能を認めさせていきます。こうしたかつて発作があった、今はない、という方がいることが周知されるようになれば、てんかんは一つの病名が一つの経過や予後を示すわけではなく、様々な病状の人がいるということがもっと知られるようになると思います。http://www.people.com/people/article/0,,20275184,00.html

2014年7月7日月曜日

てんかんを公表している著名人⑤Buddy Bell(Baseball player,1951~)

てんかんを公表している著名人⑤

外来で、”発作が起こるとみんなに迷惑をかけるから・・・・”と、大好きなフットサルに行けなくなってしまっている中学生のお子さんにお会いしました。実際に発作が起こると周囲の方が心配することは無理もありませんが、これは患者さんにとって、特に多感な時期のお子さんにはつらく感じられることもあるものです。私は元気のない彼にあまり大したことは言えなかったのですが、発作が止まるように最大限の努力をすることを約束し、Buddy Bellのように、てんかん発作を持ちながらでもスポーツの世界で活躍している人がいることを話しました。

Buddy Bell(1951~)は1972年にメジャーリーグにデビューして以来、レンジャーズやレッズで3塁手として活躍し、ゴールドグラブ賞6回、オールスターにも5回出場。引退後もタイガースやロイヤルズの監督などを歴任し、現在はホワイトソックスの選手育成部門で活躍されています。彼は22歳の時にてんかんを発症し、18年間のプロ生活でも何度か発作が起こったことから、試合に出られないこともあったといいます。
「ある日、ニューヨークで朝シャワーを浴びていて、気が付いたらバスタブの中にいたんだ。明らかにその日は試合できる状態じゃなかった」

彼は球場内外での優れた精神や人柄が評価され、1988年にルー・ゲーリック賞(人格者として知られ、ALSでこの世を去ったルー・ゲーリックにちなむ)を受賞しています。現在もてんかんの患者さんを援助する活動を熱心に行っていますが、その一つとして、1人の少女のてんかん診療をつうじて患者さんを支援する活動にも名を連ねています。他のメジャーリーガーと一緒に、オークションを開いたり(フェリックス・ヘルナンデスに個人的にピッチングを教えてもらう権とか!)する取り組みは 大変興味深いものです。http://s4epilepsywalk.com/

2014年7月4日金曜日

夏の暑さと抗てんかん薬

暑い日が続きますね。皆様お変わりありませんでしょうか?
 先日、「最近、うちの子は熱が出やすくて・・・・」というお母さんがいらっしゃいました。お子さんはてんかんがあるのですが、この夏の時期は朝の体温がいつも37台後半、風邪でも引くと40度以上にまで熱が上がる、ということでした。お薬の中身を見せて頂いたところ、トピナ、というお薬を服用されていました。このお薬は汗をかきにくくなる、という副作用が(エクセグランなど、他の薬でも)みられることがあります。多くの方は問題ありませんが、この方の場合はそのために熱がこもりやすくなっているのだろうと思われました。お母さんと相談し、このお薬を可能であればゆっくり減量していくことになりました。

この時期には同じような方に時々お会いします。体調面で気になることがあれば何でもご相談ください。