2015年3月30日月曜日

花の季節&てんかん外来の新規患者さん数

朝晩との気温差はありますが、暖かい日がようやく続くようになってきましたね。
当院の庭の木瓜、桜が満開になっています。

 
 
当院をてんかんの診療を希望されて受診された新規の患者さんが、昨年4月末から27年3月半ばまでで100人を超えました。なかには受診後にてんかんではないと判断した方が15%弱いらっしゃいますので、そのなかで継続的にてんかんの治療を行っている方は80~90人ぐらいでしょうか。患者さんは徐々に増えつつありますが、今後も患者さんの診断や治療を丁寧に行っていきたいと思います。

2015年3月11日水曜日

東日本大震災の経験

東日本大震災の日から、つい先ほど4年が経過しました。

4年前のあの日は病棟で患者さんの気管切開のチューブをを交換するような処置をしていたと思います。突然の大きな揺れ、すわ東南海地震がやってきたのか、と静岡に在住する人間としてはまずそれが頭に浮かびました。しかしそれが東北地方を中心にした大地震であることがわかり、次いで押し寄せる津波の映像に胸が苦しくなったことを思いだします。

3月16日に静岡を出発し、岩手県山田町を中心とした沿岸部で支援活動をしました。主にはてんかんの患者さんに薬を届ける、という他の支援者があまりしていない活動に力を入れましたが、通常の内科診療もしました。親御さんを亡くされたばかりのお子さんの姿には涙が溢れました。一方で抗てんかん薬が切れかかっていて、少しの薬を飲みつないでどうにかひどい発作を起こすことなく避難所でがんばっていたお子さんの親御さんは、薬をお渡しすると涙を流して喜んでおられ、この人のためだけにでも来てよかった、と心から思いました。地元の方々はひどい状況の中でも、手を取り合って頑張っておられました。

あれから4年、このような災害は二度と起こってほしくはありませんが、震災で知り合った東北地方の先生方と一緒に仕事をさせて頂くなど、貴重な経験もたくさんさせて頂きました。人知を超えたこのような災厄は今後も必ず起こります。我々はこの経験を無駄にすることなく、日ごろからの備えを今一度思い起こす日にしましょう。

患者さんにおかれましては、薬の備蓄を十分すること、保管は取り出しやすいところに分散しておくこと、薬の内容は常に薬手帳などに新しい情報を更新しておくこと、緊急時の自分の治療に関する連絡先の確認などを怠らないようにしましょう。

参考:てんかん 災害支援ネットワーク

2015年3月10日火曜日

当院かいわい:十三参り

今日も風が強く寒いですね。先日ご紹介した当院の庭の白梅も、風にあおられて揺れています。

当院への最寄り駅で、皆さんに最もよく利用されているのは地下鉄谷町線の四天王寺前夕陽ヶ丘駅になります。こちらの2番出口を出て、北に歩いていくと150-200mほどで当院が谷町筋沿いに見えてきます。

このちょうど駅と当院の中間ぐらいにあるのが大平寺です。こちらは虚空蔵菩薩をお祀りする曹洞宗のお寺です。関西では十三参りという、数え年で13歳になったら虚空蔵菩薩にお参りをして、子供の知恵と幸福を祈るという風習があります。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%81%E4%B8%89%E8%A9%A3%E3%82%8A

大平寺は大阪では十三参りの中心となるお寺さんです。寺門にも大きく「十三まいりの寺」という石碑が立っています。お参りは通常春に行われるので(最近は中学校にはいる前が多いそうです)、これからの季節、お参りするご家族をを目にすることがあるかもしれませんね。

十三参りの寺 大平寺
http://www.taiheiji.com/index.html