2016年2月20日土曜日

第1回神戸てんかんカンファレンスで講演させていただきました。

昨日2月19日、「第1回神戸てんかんカンファレンス」がホテルクラウンパレス神戸にて行われ、脳波についての講演「脳波を判読するために~脳波をみる前に絶対にすべきこと~」をさせていただきました。

私のメッセージとしては、脳波をみる前に詳しく患者さんから話を聞いて、てんかんなのか、それらしくないのか、てんかんであればどういうタイプなのか、ということをきちんと考えてから脳波をみる、ということを強調させていただきました。

「倒れた、意識がなくなった、けいれんしていた」
⇒「てんかんかもしれない」
⇒「脳波をとろう」
⇒「怪しいところがある。てんかんが否定できないから治療しよう」

という流れの中で、そもそもてんかんでもなんでもない方が治療されてしまっている、ということがある、というのはこれまでもブログの中でご紹介しているとおりです。その原因の多くは、問診を十分に行っていないことに由来しています。

問診を十分に行い、そこでてんかんであることやその詳しいタイプを判断できるようになれば、脳波をきちんと参考にすることができます。てんかんでない病状をてんかんと診断してしまう誤りを避けるためには、脳波をとる前の絶対すべきこと=詳細な問診が重要だということですね。

講演後にはたくさんの先生から個別にご質問をいただきました。また帰りに座長の先生から「第2回もぜひ!」とお声掛けいただきました。ありがたいです。この分野の知識を深めたい!という先生がたの熱意を感じました。


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