本日発売されました「はじめてのてんかん・けいれん診療」ですが、AMAZONでは本日すでに売り切れてしまっております。入荷予定日は未定とのことです。皆様にはご迷惑をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2017年3月8日水曜日
2017年3月6日月曜日
みなさん、#パープルデイ大阪でインスタ投稿よろしく!
3月26日は世界的なてんかん啓発イベントである「Purple Day」の日になっています。
Purple Day
http://www.purpleday.org/
このイベントはカナダの9歳の少女であったCassidy Meganさんが、自らのてんかんと闘う中で、周囲の人にてんかんについて知ってほしい、てんかんの人には「あなたは一人ではない」と伝えたい、という思いを持ち活動を始めたことがきっかけになっています。現在では世界各地でPurple Dayにちなんだイベントが行われるようになっています。
日本でも仙台や名古屋、広島など各地でイベントが行われています。
パープルデージャパン:http://purpleday-jp.net/
今回我々は、大阪でもこのイベントを通じて何らかの活動ができないか、ということを模索してきました。その結果、今年は人の輪でてんかん患者さんを支援しよう!というコンセプトができました。そこで今年は皆さんからお寄せいただいたパープルデーを支援する写真をインスタグラムにUpしていくことにしました。先日からすでに
たくさんの写真がUpされており、皆さんの熱意や反響の大きさに驚いています。このブログをご覧のてんかんをお持ちの方やご家族、また一般の方でも趣旨にご賛同いただけます方は、
1.インスタグラムのアカウントを作る、もしくは既存のアカウントから
2.ハッシュタグ #パープルデイ大阪 あるいは#パープルデー大阪をつけて
3.てんかんやてんかん患者さん、パープルデーを応援するコメントをつけてUpして頂ければと思います。
我々はこのタグから写真をみることができますので、それをpurpledayosakaのアカウントにUp,あるいはFacebookやHPに転載させていただきます。ですのでこれらの媒体に写真がUpされてもいいよ!という方はぜひご参加いただければと思います。
インスタグラム:
https://www.instagram.com/purpledayosaka/
Facebook:
https://www.facebook.com/purpledayosaka/
(HPは近日公開)
写真は人物やモノなどなんでもかまいませんが、応援の意図が伝わるような写真をお願いできれば幸いです。以下に趣意書も転載しておきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
「パープルデー」イベントを大阪で!
小出内科神経科
小出泰道
Purple Day
http://www.purpleday.org/
このイベントはカナダの9歳の少女であったCassidy Meganさんが、自らのてんかんと闘う中で、周囲の人にてんかんについて知ってほしい、てんかんの人には「あなたは一人ではない」と伝えたい、という思いを持ち活動を始めたことがきっかけになっています。現在では世界各地でPurple Dayにちなんだイベントが行われるようになっています。
日本でも仙台や名古屋、広島など各地でイベントが行われています。
パープルデージャパン:http://purpleday-jp.net/
今回我々は、大阪でもこのイベントを通じて何らかの活動ができないか、ということを模索してきました。その結果、今年は人の輪でてんかん患者さんを支援しよう!というコンセプトができました。そこで今年は皆さんからお寄せいただいたパープルデーを支援する写真をインスタグラムにUpしていくことにしました。先日からすでに
たくさんの写真がUpされており、皆さんの熱意や反響の大きさに驚いています。このブログをご覧のてんかんをお持ちの方やご家族、また一般の方でも趣旨にご賛同いただけます方は、
1.インスタグラムのアカウントを作る、もしくは既存のアカウントから
2.ハッシュタグ #パープルデイ大阪 あるいは#パープルデー大阪をつけて
3.てんかんやてんかん患者さん、パープルデーを応援するコメントをつけてUpして頂ければと思います。
我々はこのタグから写真をみることができますので、それをpurpledayosakaのアカウントにUp,あるいはFacebookやHPに転載させていただきます。ですのでこれらの媒体に写真がUpされてもいいよ!という方はぜひご参加いただければと思います。
インスタグラム:
https://www.instagram.com/purpledayosaka/
Facebook:
https://www.facebook.com/purpledayosaka/
(HPは近日公開)
写真は人物やモノなどなんでもかまいませんが、応援の意図が伝わるような写真をお願いできれば幸いです。以下に趣意書も転載しておきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
「パープルデー」イベントを大阪で!
小出内科神経科
小出泰道
てんかんは人口100人あたり1人前後の患者さんがいると考えられており、日本には100万人以上の患者さんがいると推定されています。大阪市にも人口から推定すると、2-3万人の患者さんがいることになります。このように患者さんの数もとても多く、ありふれた病気にしかすぎないてんかんが、古くから好奇や差別、偏見などの対象になってきました。これは日本だけの現象ではなく、世界中の患者さんが同じような状況の中にいます。
世界保健機関(WHO)は1997年から国際てんかん協会(当事者団体)、国際てんかん連盟(医療者団体)とともに“Out of Shadows”キャンペーンを行い、てんかんに対する啓発活動を行ってきました。また2015年5月のWHO総会ではてんかんに対する特別決議が採択され、全世界に対しててんかんの医療や社会啓発に対する取り組みが求められているところです。
「パープルデー」は2008年カナダで9歳の少女だったCassidy Meganさんが、自らのてんかんについて周囲に打ち明ける際に経験した様々な葛藤を通じ、「世界中の人にてんかんについてもっとよく知ってほしい。てんかんであるがために差別や孤独を感じている人に、あなたは一人ではないと伝えたい」という願いから創設されたてんかん啓発イベントです。Purple Dayの紫は彼女が愛するラベンダーの色に由来しています。現在では3月26日やその前後に、世界各国でてんかん啓発活動が行われるようになっています。
日本でも全国てんかんセンター協議会などが中心となって、「パープルデー企画実行委員会」が組織されており、日本各地でイベントが行われるようになっています。関西でも2016年10月には第43回日本てんかん協会全国大会に合わせ、和歌山城のライトアップなどのイベントが行われました。2015年7月には創始者であるCassidy Meganさん自身がアニタ・カウフマン財団(The Anita Kaufmann Foundation,てんかんや脳外傷を持つ人々に関する啓蒙活動を行っている団体。パープルデーの世界的スポンサー)の関係者とともに来日し、各地のパープルデーに関連する人々と交流する機会もありました。
このような活動が行われているなか、我々は大阪でもてんかんの患者さんのためにこのパープルデーの趣旨に賛同し、啓発活動を行いたいと願うものであります。なにとぞ趣旨をご理解のうえ、ご高配賜りたく存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
世界保健機関(WHO)は1997年から国際てんかん協会(当事者団体)、国際てんかん連盟(医療者団体)とともに“Out of Shadows”キャンペーンを行い、てんかんに対する啓発活動を行ってきました。また2015年5月のWHO総会ではてんかんに対する特別決議が採択され、全世界に対しててんかんの医療や社会啓発に対する取り組みが求められているところです。
「パープルデー」は2008年カナダで9歳の少女だったCassidy Meganさんが、自らのてんかんについて周囲に打ち明ける際に経験した様々な葛藤を通じ、「世界中の人にてんかんについてもっとよく知ってほしい。てんかんであるがために差別や孤独を感じている人に、あなたは一人ではないと伝えたい」という願いから創設されたてんかん啓発イベントです。Purple Dayの紫は彼女が愛するラベンダーの色に由来しています。現在では3月26日やその前後に、世界各国でてんかん啓発活動が行われるようになっています。
日本でも全国てんかんセンター協議会などが中心となって、「パープルデー企画実行委員会」が組織されており、日本各地でイベントが行われるようになっています。関西でも2016年10月には第43回日本てんかん協会全国大会に合わせ、和歌山城のライトアップなどのイベントが行われました。2015年7月には創始者であるCassidy Meganさん自身がアニタ・カウフマン財団(The Anita Kaufmann Foundation,てんかんや脳外傷を持つ人々に関する啓蒙活動を行っている団体。パープルデーの世界的スポンサー)の関係者とともに来日し、各地のパープルデーに関連する人々と交流する機会もありました。
このような活動が行われているなか、我々は大阪でもてんかんの患者さんのためにこのパープルデーの趣旨に賛同し、啓発活動を行いたいと願うものであります。なにとぞ趣旨をご理解のうえ、ご高配賜りたく存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
2017年2月15日水曜日
「はじめてのてんかん・けいれん診療 」発売されます!
3月8日に「はじめてのてんかん・けいれん診療 ─上手な説明・コンサルテーションの仕方─」という本を日本医事新報社から出させていただきます。患者さんからよくある質問やてんかんを初めて診療する若手の先生からの質問に根拠に基づいて答える、というのがコンセプトの本です。各項目の質問に対して具体的な回答(よい例、ダメな例)を載せているところがあまり類のない本だと思います。
若手の先生や質問する側の患者さんまで、様々な方に参考にして頂ける本だと自負しています。どうぞよろしくお願いします。https://www.jmedj.co.jp/book/search/detail.php?id=1718
目次
1章 てんかん・けいれん一般
1.けいれんの原因や病態
けいれんはなぜ起こるのですか?
2.てんかんの定義
てんかんって何ですか?
3.てんかんとけいれんの違い
てんかんとけいれんってどう違うのですか?
4.てんかんの症状の表現型
てんかんの症状ってどんなものですか?
5.てんかんと鑑別が必要な症状
うちの子のこの動き,てんかんじゃないですか?
6.てんかんの原因
うちの子のてんかんの原因は?
7.てんかんの診断
てんかん診断には何が必要ですか?
8.てんかん分類の意味とやり方
うちの子のてんかんは○○てんかん?
9.てんかんの予後予測
うちの子のてんかんは治りますか?
10.てんかんと遺伝
うちの家系にてんかんの人はいないんですけど?子どもにてんかんは遺伝しますか?
11.難治てんかんの定義
うちの子は難治てんかんですか?
12.熱性けいれんの原因
熱性けいれんはどうして起こるのですか?
13.熱性けいれんとてんかんの違い
熱でひきつけたのですが,てんかんなのですか?
14.てんかん発作による後遺症
てんかん発作で脳に障害が残ることはありますか?
15.てんかんと発達障害/知的障害との関係
発達障害や知的障害があるとてんかんになりやすいのですか?またその逆は?
16.精神症状をみた場合の対応
てんかんを発症してからイライラしやすくなった気がします。そんなことありますか?
2章 対 処
17.発作時の対処についての指導
発作を起こしているときはどうしたらいいですか?してはいけないことはありますか?
18.救急車を呼ぶべき場合の指導
発作を起こしたときは救急車を呼ぶべきでしょうか?
19.救急搬送時の入院の適応
けいれん発作を起こしたときは入院させなくていいのですか?
20.熱性けいれんへの対処(アンヒバ®やダイアップ®を使う?)
熱が出たとき,けいれんが起こったときはどうしたらいいですか?
3章 診断・検査
21.脳波検査のてんかん診療での役割
脳波検査って何ですか?どういう意味があるのでしょうか?
22.脳波検査とてんかんの関係
脳波に異常があるのがてんかんですか?
23.脳波以外の検査
MRIは撮らなくてもいいですか?
24.薬物血中濃度の意義と測定方法の実際
薬の血中濃度はなぜ測るのですか?
4章 薬物療法
25.抗てんかん薬選択の実際
薬はどうやって選んでいるのですか?
26.薬剤変更のタイミングと方法
そろそろ薬を変えたほうがよいでしょうか?
27.薬物相互作用の指導
一緒に飲んではいけない薬はありますか?
28.薬剤処方時の説明,副作用についての説明
薬の副作用が心配です
29.服薬指導(飲み忘れたときの対応や食事時間との関係など)
薬の飲ませ方で何か注意することはありますか?
30.減薬や断薬のタイミング
薬はずっと飲まなくてはいけないのでしょうか?
31.てんかん外科手術の現状,手術を検討するタイミング
てんかん外科手術ってどんなことをするのですか?うちの子は対象になりますか?
5章 生活・制度など
32.日常生活一般について話しておくべきこと
どういう生活をさせればよいでしょうか?1人で行動させてもいいですか?
33.運動指導
水泳やスポーツ,部活動はやらせてもよいですか?
34.学校行事に参加する場合の指導
修学旅行は参加してもいいですか?
35.学校への説明
学校や友達にはてんかんがあることを説明したほうがよいでしょうか?
36.職業選択上の注意点
大人になって,普通に仕事ができるのでしょうか?なれない職業等はありますか?
37.運転免許取得の相談への対応
運転免許は取れますか?
38.てんかんの診療連携
てんかんセンターってどんなところですか?
39.てんかん患者が利用できる医療費補助や福祉の制度
将来の医療費が心配です。何か補助は受けられないですか?
40.生命保険加入への対応
生命保険には加入できますか?
若手の先生や質問する側の患者さんまで、様々な方に参考にして頂ける本だと自負しています。どうぞよろしくお願いします。https://www.jmedj.co.jp/book/search/detail.php?id=1718
はじめてのてんかん・けいれん診療 ─上手な説明・コンサルテーションの仕方─
目次
1章 てんかん・けいれん一般
1.けいれんの原因や病態
けいれんはなぜ起こるのですか?
2.てんかんの定義
てんかんって何ですか?
3.てんかんとけいれんの違い
てんかんとけいれんってどう違うのですか?
4.てんかんの症状の表現型
てんかんの症状ってどんなものですか?
5.てんかんと鑑別が必要な症状
うちの子のこの動き,てんかんじゃないですか?
6.てんかんの原因
うちの子のてんかんの原因は?
7.てんかんの診断
てんかん診断には何が必要ですか?
8.てんかん分類の意味とやり方
うちの子のてんかんは○○てんかん?
9.てんかんの予後予測
うちの子のてんかんは治りますか?
10.てんかんと遺伝
うちの家系にてんかんの人はいないんですけど?子どもにてんかんは遺伝しますか?
11.難治てんかんの定義
うちの子は難治てんかんですか?
12.熱性けいれんの原因
熱性けいれんはどうして起こるのですか?
13.熱性けいれんとてんかんの違い
熱でひきつけたのですが,てんかんなのですか?
14.てんかん発作による後遺症
てんかん発作で脳に障害が残ることはありますか?
15.てんかんと発達障害/知的障害との関係
発達障害や知的障害があるとてんかんになりやすいのですか?またその逆は?
16.精神症状をみた場合の対応
てんかんを発症してからイライラしやすくなった気がします。そんなことありますか?
2章 対 処
17.発作時の対処についての指導
発作を起こしているときはどうしたらいいですか?してはいけないことはありますか?
18.救急車を呼ぶべき場合の指導
発作を起こしたときは救急車を呼ぶべきでしょうか?
19.救急搬送時の入院の適応
けいれん発作を起こしたときは入院させなくていいのですか?
20.熱性けいれんへの対処(アンヒバ®やダイアップ®を使う?)
熱が出たとき,けいれんが起こったときはどうしたらいいですか?
3章 診断・検査
21.脳波検査のてんかん診療での役割
脳波検査って何ですか?どういう意味があるのでしょうか?
22.脳波検査とてんかんの関係
脳波に異常があるのがてんかんですか?
23.脳波以外の検査
MRIは撮らなくてもいいですか?
24.薬物血中濃度の意義と測定方法の実際
薬の血中濃度はなぜ測るのですか?
4章 薬物療法
25.抗てんかん薬選択の実際
薬はどうやって選んでいるのですか?
26.薬剤変更のタイミングと方法
そろそろ薬を変えたほうがよいでしょうか?
27.薬物相互作用の指導
一緒に飲んではいけない薬はありますか?
28.薬剤処方時の説明,副作用についての説明
薬の副作用が心配です
29.服薬指導(飲み忘れたときの対応や食事時間との関係など)
薬の飲ませ方で何か注意することはありますか?
30.減薬や断薬のタイミング
薬はずっと飲まなくてはいけないのでしょうか?
31.てんかん外科手術の現状,手術を検討するタイミング
てんかん外科手術ってどんなことをするのですか?うちの子は対象になりますか?
5章 生活・制度など
32.日常生活一般について話しておくべきこと
どういう生活をさせればよいでしょうか?1人で行動させてもいいですか?
33.運動指導
水泳やスポーツ,部活動はやらせてもよいですか?
34.学校行事に参加する場合の指導
修学旅行は参加してもいいですか?
35.学校への説明
学校や友達にはてんかんがあることを説明したほうがよいでしょうか?
36.職業選択上の注意点
大人になって,普通に仕事ができるのでしょうか?なれない職業等はありますか?
37.運転免許取得の相談への対応
運転免許は取れますか?
38.てんかんの診療連携
てんかんセンターってどんなところですか?
39.てんかん患者が利用できる医療費補助や福祉の制度
将来の医療費が心配です。何か補助は受けられないですか?
40.生命保険加入への対応
生命保険には加入できますか?
2017年2月10日金曜日
第2回神戸てんかんカンファレンス
昨日神戸でてんかん診療で重要な検査である脳波検査について、その意義や実際の判読方法などについての講演をさせていただきました。
まず最初に強調したのは、脳波はあくまでも問診の内容を確認したり、てんかんの分類を決めるために行うものであって、てんかんか否かを決めるのはほぼ問診で決まる、というお話をしました。この点を最初に見失うと、「脳波に異常があるからてんかんです」といった、大きな間違いが起こります。
てんかんの定義はあくまでも「てんかん発作を繰り返す病気」ということに尽きますので、そこに脳波異常の有無は関係ありません。てんかんであっても脳波異常を認めない方もいますし、てんかん発作を起こしたことがない方にも脳波異常を持っている人はいます。ですので、まず十分な問診からその方がてんかんなのかそうでないのか、てんかんであればどのようなタイプになるのかまでを判断したうえで脳波検査を行い、てんかんの分類を決めていきます。
さらに言えばMRIなどはてんかんの原因を決めるために行うものであって、てんかんか否かの判断にはまず関係しません。ときどき「脳血流SPECTの検査で異常があるからてんかんが否定できない」といった、問診も脳波もMRIもすっ飛ばした話を聞いてくる患者さんもいますが、これは論外です。
講演自体はまず患者さんの問診票をみてもらい、病歴をまとめ、診断について話し合った後に実際にデジタル脳波にふれていただき、種々のパラメーターや誘導を自分で変えながら脳波を判読するという経験をして頂きました。てんかん外来でやっていることを再現しようとしてみました。以前にも関東の大学で同じような講演という科ワークショップというかをしたことがあり、それを応用してみました。予想外に時間がかかったので、講演時間を大幅にオーバーしてしまったことは反省点です。
今後も同じようなご要望があるようでしたら、さらに改善を重ねて、よりてんかんを専門としていない先生方のためになるようなお話ができればと思っています。
まず最初に強調したのは、脳波はあくまでも問診の内容を確認したり、てんかんの分類を決めるために行うものであって、てんかんか否かを決めるのはほぼ問診で決まる、というお話をしました。この点を最初に見失うと、「脳波に異常があるからてんかんです」といった、大きな間違いが起こります。
てんかんの定義はあくまでも「てんかん発作を繰り返す病気」ということに尽きますので、そこに脳波異常の有無は関係ありません。てんかんであっても脳波異常を認めない方もいますし、てんかん発作を起こしたことがない方にも脳波異常を持っている人はいます。ですので、まず十分な問診からその方がてんかんなのかそうでないのか、てんかんであればどのようなタイプになるのかまでを判断したうえで脳波検査を行い、てんかんの分類を決めていきます。
さらに言えばMRIなどはてんかんの原因を決めるために行うものであって、てんかんか否かの判断にはまず関係しません。ときどき「脳血流SPECTの検査で異常があるからてんかんが否定できない」といった、問診も脳波もMRIもすっ飛ばした話を聞いてくる患者さんもいますが、これは論外です。
講演自体はまず患者さんの問診票をみてもらい、病歴をまとめ、診断について話し合った後に実際にデジタル脳波にふれていただき、種々のパラメーターや誘導を自分で変えながら脳波を判読するという経験をして頂きました。てんかん外来でやっていることを再現しようとしてみました。以前にも関東の大学で同じような講演という科ワークショップというかをしたことがあり、それを応用してみました。予想外に時間がかかったので、講演時間を大幅にオーバーしてしまったことは反省点です。
今後も同じようなご要望があるようでしたら、さらに改善を重ねて、よりてんかんを専門としていない先生方のためになるようなお話ができればと思っています。
2017年1月30日月曜日
Webを使ったてんかんカンファレンス
1月27日金曜日に、TV会議システムを用いたてんかんカンファレンスを、和歌山県内のさまざまなご施設の先生方と行いました。
最初は使い勝手がよくわからず、話をするタイミングを量りかねるところもありましたが、中盤以降は意見の交換がスムーズにできるようになりました。
このような機会がなければお話ができなかった遠方の先生方と話をする機会を頂けたことはとても有意義でした。今後も少しでも地域のてんかん医療に貢献できるように頑張りたいと思います。
最初は使い勝手がよくわからず、話をするタイミングを量りかねるところもありましたが、中盤以降は意見の交換がスムーズにできるようになりました。
このような機会がなければお話ができなかった遠方の先生方と話をする機会を頂けたことはとても有意義でした。今後も少しでも地域のてんかん医療に貢献できるように頑張りたいと思います。
2017年1月21日土曜日
Epilepsy Symposium2017 南大阪での講演
1月19日、スイスホテル南海にてEpilepsy Symposium2017 南大阪が開催されました。
小出の話には「抗てんかん薬の現状と今後の課題」というタイトルをつけました。現在の抗てんかん薬治療の問題点・課題として
効果の面:てんかんの原因を治療する薬がない、万能薬がない
生活への影響:副作用を事前に予想する方法がない。
薬物治療の方法論:マニュアルに乏しい、薬剤の選択肢が(これからしばらくは)増えない
というところを提示させていただき、その中でもどのような進歩があり、我々は課題にどう向き合うのか?といった話をさせていただきました。
一つの例として、抗てんかん薬の副作用で時に重篤になりうるものに薬疹があります。出やすい薬、出にくい薬があることは知られており、古い薬ではフェニトインやカルバマゼピン、ゾニサミドなどが、新しい薬ではラモトリギンなどが薬疹の出現率が高いことで知られています(報告にもよりますが5-10%ぐらいでしょうか)
残念ながら今のところ、これらの薬で薬疹が起こるかどうかは、服用していただかないと分かりません。個人の体質と薬剤の相性になりますので、服用してみないと起こるかどうかが分からないのですね。
しかし、現在少しずつこの「個人の体質」を見極めて、薬疹の出現を服用前から予想できないか?という可能性が検討されています。たとえばカルバマゼピンなどでは、人種によって特定のHLA(ヒト白血球抗原)のタイプとの相性が悪く、薬疹が出やすい人がいるのではないかと考えられています。そこで現在特定のHLAの型を持っている方にカルバマゼピンを投与しなかったら、薬疹の出現率は減るのか?という研究が行われています。
このように、現在ある課題にどのような取り組みがあるのかについては、我々が常に情報を集め、患者さんの診療に還元できるようにしていく必要があります。これからも勉強を続け、皆さんにご紹介していきたいと思っています。
小出の話には「抗てんかん薬の現状と今後の課題」というタイトルをつけました。現在の抗てんかん薬治療の問題点・課題として
効果の面:てんかんの原因を治療する薬がない、万能薬がない
生活への影響:副作用を事前に予想する方法がない。
薬物治療の方法論:マニュアルに乏しい、薬剤の選択肢が(これからしばらくは)増えない
というところを提示させていただき、その中でもどのような進歩があり、我々は課題にどう向き合うのか?といった話をさせていただきました。
一つの例として、抗てんかん薬の副作用で時に重篤になりうるものに薬疹があります。出やすい薬、出にくい薬があることは知られており、古い薬ではフェニトインやカルバマゼピン、ゾニサミドなどが、新しい薬ではラモトリギンなどが薬疹の出現率が高いことで知られています(報告にもよりますが5-10%ぐらいでしょうか)
残念ながら今のところ、これらの薬で薬疹が起こるかどうかは、服用していただかないと分かりません。個人の体質と薬剤の相性になりますので、服用してみないと起こるかどうかが分からないのですね。
しかし、現在少しずつこの「個人の体質」を見極めて、薬疹の出現を服用前から予想できないか?という可能性が検討されています。たとえばカルバマゼピンなどでは、人種によって特定のHLA(ヒト白血球抗原)のタイプとの相性が悪く、薬疹が出やすい人がいるのではないかと考えられています。そこで現在特定のHLAの型を持っている方にカルバマゼピンを投与しなかったら、薬疹の出現率は減るのか?という研究が行われています。
このように、現在ある課題にどのような取り組みがあるのかについては、我々が常に情報を集め、患者さんの診療に還元できるようにしていく必要があります。これからも勉強を続け、皆さんにご紹介していきたいと思っています。
2017年1月6日金曜日
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