2021年4月7日水曜日

接種の体験談も含め、新型コロナウイルス感染症ワクチン接種について(第2報)

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種、外来でのご質問で最近は最もよくあるものになってきました。関心が高いのは当然ですね。

私自身、外勤先がコロナウイルス感染症を診療しておられる関係で、3月11日、4月1日の2回、ファイザー社製のワクチン(コミナティ筋注)を先行接種させていただきました。

結論から言いますと、2回とも接種部位の肩の痛みがあった程度で、全く問題はありませんでした(2回目は接種したこと自体も意識しておらず、接種2日後に何も考えずに自宅でビールを飲んだところ、痛みが生じて接種したことを思い出した、というものです。お恥ずかしい限りです)同僚の先生方にも発熱や倦怠感を認めた方はいたようですが、今のところ重篤な問題はないようです。

米国疾病対策センターからは、ワクチン接種が済んだ人同士であれば屋内で普通に集合しても問題はなく、コロナウイルス感染症の濃厚接触者となっても症状が現れない限り検査を受ける必要はない、という指針が示されていますが、現時点でマスクや距離をとることについては継続する必要があるとも書かれていますので、診療場面では変わりなく、できるだけ院内が混雑しないような対応をとらせていただきたいと思います。

てんかんをお持ちの方でこの間に新しい情報としては、3月18日に厚生労働省から、自立支援医療で重度かつ継続と判断されている方(てんかんはこの区分に皆さん該当します)は基礎疾患として優先接種を検討するという文言が発表されています。てんかんの方が今のところコロナウイルス感染症が重症化しやすい、という明確なデータはないと思いますが、諸外国の取り組みを参考にしているようです。精神神経学会から要望が出されたことも理由かと思います。他精神保健福祉手帳や療育手帳をお持ちの方も対象にする形で検討されているようです。

参考:新型コロナウイルスワクチンの接種順位等について(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/content/10601000/000755192.pdf

こちらにも書かれていますようにこれはあくまでも現時点での検討ですので、引き続き厚生労働省などからの情報発信にご留意頂きますようにお願い申し上げます。

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