今日も暑かったですね・・・と言いたいところですが、ほぼ1日てんかん学会の近畿地方会に参加させて頂いていましたので、ほとんど暑さは感じませんでした。
学会ですので様々な演題や特別講演などがあり興味深く拝聴・質問させて頂きましたが、なかでも興味深かったのは、患者さんと、その勤務先の職場に関するアンケート調査についてのご発表でした。
同僚である患者さんにてんかんがあることをご存じの職場の方に対するアンケートですので、ある程度患者さんのてんかんに関心がある方が対象です。職場の方のアンケートに対する回答は「患者さんのてんかんのことをよく分かっている」「ある程度分かっている」までで100%を占めていたのに対し、患者さんの側では「よく分かってもらっていない」「ほとんどわかってもらっていない」がかなりの割合を占めました。また分かってもらえていないことをかなり不安に思っておられるようでした。
お互いのこの認識の違いはどこから来るものなのでしょうか?アンケートの対象となった職場は、患者さんのてんかんに関心がある方が多いだろうと想像できます。にもかかわらずこのようなギャップがあるとなると、職場の方にてんかんがあることを伝えずに仕事をしておられる方の不安はとても大きい、ということが容易に想像できます。
また「わかってもらえないだろうな」という思いが、てんかんを職場に申告しない、という決断につながるのでしょうね。
てんかんを申告しても誤解されない、不利益にならない職場環境があり、発作がなければ、あるいはあっても適切に対処するだけで問題ない、といったことが理解される社会になってほしいと思いながらご発表を聞いていました。
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