2014年7月7日月曜日

てんかんを公表している著名人⑤Buddy Bell(Baseball player,1951~)

てんかんを公表している著名人⑤

外来で、”発作が起こるとみんなに迷惑をかけるから・・・・”と、大好きなフットサルに行けなくなってしまっている中学生のお子さんにお会いしました。実際に発作が起こると周囲の方が心配することは無理もありませんが、これは患者さんにとって、特に多感な時期のお子さんにはつらく感じられることもあるものです。私は元気のない彼にあまり大したことは言えなかったのですが、発作が止まるように最大限の努力をすることを約束し、Buddy Bellのように、てんかん発作を持ちながらでもスポーツの世界で活躍している人がいることを話しました。

Buddy Bell(1951~)は1972年にメジャーリーグにデビューして以来、レンジャーズやレッズで3塁手として活躍し、ゴールドグラブ賞6回、オールスターにも5回出場。引退後もタイガースやロイヤルズの監督などを歴任し、現在はホワイトソックスの選手育成部門で活躍されています。彼は22歳の時にてんかんを発症し、18年間のプロ生活でも何度か発作が起こったことから、試合に出られないこともあったといいます。
「ある日、ニューヨークで朝シャワーを浴びていて、気が付いたらバスタブの中にいたんだ。明らかにその日は試合できる状態じゃなかった」

彼は球場内外での優れた精神や人柄が評価され、1988年にルー・ゲーリック賞(人格者として知られ、ALSでこの世を去ったルー・ゲーリックにちなむ)を受賞しています。現在もてんかんの患者さんを援助する活動を熱心に行っていますが、その一つとして、1人の少女のてんかん診療をつうじて患者さんを支援する活動にも名を連ねています。他のメジャーリーガーと一緒に、オークションを開いたり(フェリックス・ヘルナンデスに個人的にピッチングを教えてもらう権とか!)する取り組みは 大変興味深いものです。http://s4epilepsywalk.com/

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