2015年10月24日土曜日

てんかんと妊娠①:患者さんはどんなことで悩むのか?

最近当院に通院されているてんかん患者さんで、妊娠・出産を迎えられる方が4-5名続きました。てんかんがあり、治療を受けている中で妊娠・出産を迎え、新たな家族を迎えることができた患者さんの喜びは、我々てんかん診療をしている医師にとって最も大きなやりがいの一つでもあります。

てんかんを持つ女性患者さんから具体的にお伺いすることがある悩みとしては
「わたしのてんかんが、この子に遺伝したりしないでしょうか?」
「妊娠中に発作があったらどうなるの?」
「お薬を飲んでいると、おなかの赤ちゃんに影響はありませんか?」
「出産した後、母乳はあげちゃいけないですか?」
といったところをよくおうかがいします。

てんかんを診療する医師は、患者さんのこうした悩みに対して、きちんと応えていかなくてはならないと思います。もちろん、現時点で私たちにもわからない、はっきりお答えできないこともあるのですが、それならそのことも含め、きちんとお話をしたうえで患者さんと相談していくことが必要になります。

これは非常に大きなテーマなので、1回だけでは説明しきれません。ですので次回以降、患者さんのご質問にお答えする形で説明していきたいと思います。

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